• 四十代夫婦が綴る書評と雑記

新着情報

「堀辰雄 しあわせのヒント」展に行ってきました。

比較的行きやすい場所ということもあり、町田市民文学館ことばらんどにはよく行くのですが、 ここ、かなり面白いイベントが多いんですよね。 今回行ってきたのは「堀辰雄 しあわせのヒント」。 「風立ちぬ」で有名な作家ですが、正直 …

2026年1月24日 /
おでかけ, 美術館, 観光
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書評「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」 己の狭量さに気づく。

志乃ちゃんは自分の名前が言えない [ 押見修造 ] 一冊で完結していますので、必ずあとがきまで読んで欲しい漫画です。 作者は「惡の華」「血の轍」等で有名な押見修造。 先生に指されても、クラスメイトに話しかけられても、 ど …

2026年1月21日 /
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書評「しき」 斬新な文体を求めるか否か。

しき (河出文庫) [ 町屋 良平 ] 三人称青春群像劇、と括ることは可能なのでしょうが、 きっとその括りからイメージされるものと本作はかなり趣が異なると思います。 三人称視点で語られる、高校生たちの距離感と自己同一性を …

2026年1月16日 /
書評
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書評「悟浄出立」 よく知らない話のスピンオフ、なのに面白い。

悟浄出立 (新潮文庫) [ 万城目 学 ] 中国の故事や物語に対し、現代の作家がスピンオフを書いたのが本書です。 翻案や現代語訳ではなく、スピンオフというところがポイント。 元となった作品は、日本人にとっては 細部まで知 …

2026年1月10日 /
書評
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書評「いとへん」 ポジティブな服飾お仕事マンガ。

いとへん (フィールコミックス) [ 宇仁田ゆみ ] 「うさぎドロップ」で有名な宇仁田ゆみの作品。 この一冊で完結しています。 私はいわゆる中年ですが、現役の週刊少年ジャンプ読者です。 ただ、漫画というもの自体が大好きな …

2026年1月7日 /
書評
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書評「八月の御所グラウンド」野球と駅伝、京都を舞台にした真骨頂。

八月の御所グラウンド [ 万城目 学 ] 直木賞受賞作。 代表作「鴨川ホルモー」等の著者が得意とする京都を舞台にした大学生の青春小説、ではあります。 とはいえ、そこに不思議な要素が巧みに織り込まれるのがこの著者の真骨頂。 …

2026年1月4日 /
書評
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書評「New Manual」 もっと縛りを強く……。

New Manual [ 町田 康 ] ファッションブランド「New Manual」と文芸誌「群像」のコラボレーションであった 連載をまとめたもの。 執筆陣は町田康、北方謙三、等々ビッグネーム揃いです。 一応、ファッショ …

2025年12月19日 /
書評
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「曽我部恵一展」に行ってきました。

町田市民文学館ことばらんどにて開催されている「曽我部恵一展」に行ってきました。 曽我部恵一さんといえば、私のような40代のロック好きにとっては、 まさに憧れのスター。 学生時代、サニーデイ・サービスを夢中で聴いて、 その …

2025年12月10日 /
おでかけ, 美術館
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書評「東京の子」 善悪を判断し難い革新性。

東京の子 (角川文庫) [ 藤井 太洋 ] 新設された大学、 革新的な奨学金の労働に関する制度。 何やら昨今の世の中を思い浮かべてしまう、藤井大洋による小説。 パラレルな東京で繰り広げられる事態は、 政治的にも経済的にも …

2025年12月6日 /
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書評「さとるのじてんしゃ」 子供のリアリティ。

【中古】 さとるのじてんしゃ 創作幼年童話選7/大石真(著者),北田卓史 挿絵の表情の豊かさ、服の模様、見れば見るほど魅力があります。 やっぱり北田卓史さんの絵、素敵ですよね。 物語には、子供ならではの無茶や邪心が書かれ …

2025年12月2日 /
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書評「リリアン」 立体感と温度が宿る。

リリアン [ 岸 政彦 ] 社会学者 岸政彦の小説。 こういう言い方は著者に対して失礼にあたるかもしれませんが、 どうして記しておきたいのはこの小説が学者の片手間なんて範疇にはないということ。 しっかりと純文学として面白 …

2025年11月22日 /
書評
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書評「海岸通り」 あえての狭い収束。

海岸通り [ 坂崎 かおる ] 坂崎かおるによる芥川賞候補作。 読む前は限られた舞台設定で繰り広げられるのかと思っていましたが、 そこから小説は大きな広がりを示唆します。 文字通りに海を超えるようなものを感じさせながら、 …

2025年11月16日 /
書評
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