夏目家のそれから [ 半藤 末利子 ] 漱石の孫だからこそ書ける内容ではあります。 語られる事実もさることながら、心象も語り口も、血縁ならではの説得力がありました。 著者が生まれたのは漱石の没後であるため、 語られるのは …
続きを読む【中古】 それが私だもん / ミリマスダ / 春陽堂書店 [単行本]【メール便送料無料】【最短翌日配達対応】 人気イラストレーター・益田ミリが人気を博す前の川柳の本。そのため、名義はミリマスダ。 例えば代表作「スナック …
続きを読むジュージュー (文春文庫) [ よしもと ばなな ] 緩やかながら力強い再起や再生を描いた作品だと感じました。 大きく損なわれているように見えなくても、とっくに立ち直っているように見えても、 決定的に弱っているということ …
続きを読む娘が母を殺すには? [ 三宅香帆 ] ちょっと慄くようなタイトルではあります。 ただ、読み進めれば、早々にフロイトが言う「父殺し」のような意味での 母娘の関係についての本だとわかります。 この本では、そういった父と息子で …
続きを読むそういうゲーム [ ヨシタケシンスケ ] ヨシタケシンスケさんによる、人生について穏やかに見つめ直すことができる絵本。 人生の諸々を、あるいは人生自体をゲームに例えるって聞くと、 なんだか諦めや冷たさのようなものを連想し …
続きを読む君のクイズ [ 小川哲 ] 直木賞作家・小川哲によるクイズ番組を題材にしたミステリー。 問題が一文字も読み上げられていない中、答えることが可能なのか。 クイズ番組の決勝での魔法ともヤラせとも見えるゼロ文字押し。 敗れた主 …
続きを読む図解 はじめて学ぶ みんなの政治 [ 浜崎絵梨 ] ここ数ヶ月、国内外での選挙関連のニュースに触れる度、 自分の政治に関する知識がいかに足りないかを思い知りました。 衆議院議員選挙と首相指名、アメリカ合衆国大統領選挙、兵 …
続きを読むカーテンコール [ 筒井 康隆 ] 筒井康隆の最後の作品集になるとされている一冊。 作品に世相や老いに対する心情が滲んでいるように感じます。 元々、モチーフに社会批判を盛り込むことは多い作家だと思いますが、 掌編小説集と …
続きを読むバンド論 [ 山口 一郎 ] それぞれ魅力あるバンドのボーカリストである5名がバンドや活動の動機等について語る内容。 バンド論とは銘打たれているが、そこだけに留まらず、音楽に対する思い、 バンドメンバーとの関係性、自身が …
続きを読む東京 (その他) [ 上條 淳士 ] スタイリッシュで美しいイラストはもちろん魅力的。 漫画は原稿に近いようなベタの濃淡まで伝わる形で収められており、 じっとその技術とセンスに見入ってしまいます。 タイトル通り、この本で …
続きを読むその世とこの世 [ 谷川 俊太郎 ] 往復書簡ではあるものの、二人の手紙はあまりトピックを強くは共有しない。 ブレイディみかこからのトピックに対し、谷川俊太郎が乗っからない感覚があります。 すれ違っていたり、ずれているの …
続きを読む【中古】 盗作/伊藤たかみ(著者) 伊藤たかみの2003年出版の作品。今はちょっと手に入りづらいかもしれません。 ミリテリアスな小説だが、ミステリー小説ではないです。 主人公であるスランプ中の作家は、死んでしまった友人の …
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