• 四十代夫婦が綴る書評と雑記

新着情報

書評「祐介・字慰」 夢に縛られた日常で光るもの

祐介・字慰 (文春文庫) ロックバンド、クリープハイプのボーカルである尾崎世界観の初小説。 「祐介」文庫化に際し、短編「字慰」も併録。 まず「祐介」は私小説風に書かれた作品で、尾崎世界観の本名が「祐介」であることは、 踏 …

2023年3月13日 /
書評
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書評「孤独を生きる」 教養と知性の力

孤独を生きる (PHP新書) 昨今、現代人の「孤独」が大きな問題になっていると言われていますが 孤独は本来、人を成長させるのに必要な時間。 身近なところでは試験勉強がありますが、 偉大な業績を成し遂げた先人たちにも、 孤 …

2023年3月11日 /
書評
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書評「ブラックボックス」 コロナ禍を舞台に懊悩する自我

ブラックボックス 砂川文次の芥川賞受賞作。 主人公のサクマは自転車に跨り、メッセンジャーとして生計をたてています。 同棲相手に苛つきながら、同じような一日を繰り返す日々ではありますが、 自分の仕事が年齢を重ねて体力が落ち …

2023年3月4日 /
書評
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書評「こんな日のきみには花が似合う」 優しい言葉と、かわいらしい絵

こんな日のきみには花が似合う 何だか高校生くらいの気持ちを思い出したくなって図書館のヤングコーナーをぶらぶら。 前から気になっていた著者名と、表紙の絵に惹かれ、借りてきました。 蒼井ブルーさんの文に、新井陽次郎さんの挿絵 …

2023年3月3日 /
書評
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書評「出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと」 再び踏み出すまでの試行。

出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと (河出文庫) 著者はヴィレッジヴァンガードで店長を務め、2023年現在では高円寺にある「蟹ブックス」の 店主である花田菜々子さん。 タ …

2023年2月27日 /
書評
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BESS多摩に行ってきました

昭島のアウトドアパークビレッジ周辺を歩いていると、 何やらかわいらしい家が並ぶ一角を発見。 近寄ってみると一風変わった住宅展示場の様子。 思い切って入ってみました。 中には幾棟ものログハウス! この場所は、ログハウスを扱 …

2023年2月25日 /
おでかけ, 観光
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書評「猫を棄てる 父親について語るとき」 父子の距離感、端正な試み。

猫を棄てる 父親について語るとき (文春文庫) 村上春樹が、長い間、疎遠になっていた父の死を契機に、 父子の関係性や父の生涯について書いた名エッセイ。 一定の距離感や公平性を保ちつつ、時折、私的な思いが垣間見え、 その塩 …

2023年2月23日 /
書評
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書評「夫婦でFIRE」 夫婦間の擦り合わせ!

夫婦でFIRE グミ&パン ご夫婦でFIREを目指し達成する過程を、細かく、そしてわかりやすく 書いたFIRE入門本。 普段は小説を読むことが多いですが、昨今の経済状況に不安を感じ、 この本を手に取ってみましたが、とても …

2023年2月15日 /
お得, 書評
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書評「ルビンの壺が割れた」 違和感を抱いて、ただ読み進める

ルビンの壺が割れた(新潮文庫) 宿野かほる 往復書簡の形式を取った小説です。 ちょっと例えが古いですが「木綿のハンカチーフ」みたいな形式ですね(笑)。 ネタバレを避けようとすれば、 多くを語ることは出来ません。 読みやす …

2023年2月13日 /
書評
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書評「ムーミンとトーベ・ヤンソン」作者トーベの人物像に迫る素敵な一冊

初めまして。夫婦の妻の方です。 初めて書評らしきものを書きます、よろしくお願いします。 リンク ムーミンとトーベ・ヤンソン: 自由を愛した芸術家、その仕事と人生 ムーミンの作者、トーベ・ヤンソンは、絵画、風刺画、漫画から …

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書評「熱帯」 探索と思索、ガラリと変わる前後半

「熱帯」森見登美彦。 誰も最後まで読んだ者のいない「熱帯」という小説。 この「熱帯」を手にしたことのある作家の森見氏は沈黙読書会という催しにて、 作品の秘密を知る一人の女性と出会う。 彼女が語る「熱帯」の秘密を追及する集 …

2023年2月3日 /
書評
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井の頭自然文化園のちょっと地味な方へ。

東京都内にも幾つか動物園はありますよね。 有名なところでは上野動物園、多摩動物公園あたりでしょうか。 さて人気タウン吉祥寺にも動物園があります。 私たち夫婦は、よく吉祥寺に行くので動物園に足をのばすことも多いです。 「井 …

2023年1月30日 /
観光
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