• 四十代夫婦が綴る書評と雑記

新着情報

書評「バンド論」 フロントマンの言葉に宿る魅力。

バンド論 [ 山口 一郎 ] それぞれ魅力あるバンドのボーカリストである5名がバンドや活動の動機等について語る内容。 バンド論とは銘打たれているが、そこだけに留まらず、音楽に対する思い、 バンドメンバーとの関係性、自身が …

2024年11月10日 /
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書評「東京」 スタイリッシュな線で描かれる東京の空気。

東京 (その他) [ 上條 淳士 ] スタイリッシュで美しいイラストはもちろん魅力的。 漫画は原稿に近いようなベタの濃淡まで伝わる形で収められており、 じっとその技術とセンスに見入ってしまいます。 タイトル通り、この本で …

2024年11月4日 /
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書評「その世とこの世」 二人の在り方を感じる一冊。

その世とこの世 [ 谷川 俊太郎 ] 往復書簡ではあるものの、二人の手紙はあまりトピックを強くは共有しない。 ブレイディみかこからのトピックに対し、谷川俊太郎が乗っからない感覚があります。 すれ違っていたり、ずれているの …

2024年10月26日 /
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書評「盗作」 心に馴染むミステリアスな作品。

【中古】 盗作/伊藤たかみ(著者) 伊藤たかみの2003年出版の作品。今はちょっと手に入りづらいかもしれません。 ミリテリアスな小説だが、ミステリー小説ではないです。 主人公であるスランプ中の作家は、死んでしまった友人の …

2024年10月19日 /
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書評「安西水丸 東京ハイキング」 粋で身軽な東京散歩。

安西水丸 東京ハイキング [ 安西水丸 ] 私は飛行機の機内誌に載っているエッセイを読むのが好きです。 最近だと浅田次郎さんや吉田修一さん等が書かれていますよね。 この本は、東京メトロの機関誌に載っていたわけではありませ …

2024年10月13日 /
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書評「黄金比の縁」 社会派お仕事復讐劇。

黄金比の縁 [ 石田 夏穂 ] 設定やプロットだけでスタンディングオベーションを送りたくなるような 作品というのが、時々ありますよね。 私にとっては、この小説がまさにそれ。 プロセス部から放り出されて人事部に配属された主 …

2024年10月5日 /
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書評「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」 タイトルから受ける印象とは異なる読み心地。

なぜ働いていると本が読めなくなるのか【電子書籍】[ 三宅香帆 ] このタイトルから想像していた内容とは違う雰囲気に「おや?」と思うものの、 これがかなり面白かったです。 日本人の読書習慣と労働意識や労働時間を軸に、年代を …

2024年9月28日 /
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書評「栄光のバックホーム」 母が語る横田慎太郎の生き様。

栄光のバックホーム 横田慎太郎、永遠の背番号24 [ 中井 由梨子 ] いずれ阪神タイガースの主軸を担う存在と期待されるも、 闘病の末に惜しまれながら2023年にこの世を去った横田慎太郎。 この本はそんな横田選手の母から …

2024年9月15日 /
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書評「Blue」 増設されただけの枠に気づく。

Blue [ 川野 芽生 ] 歌人でもある川野芽生による第170回芥川賞候補作。 この小説、物凄く感情を揺さぶられる作品でした。 題材や内容としても、構造としても惹き込まれました。 個人的には小説の中に物語が内包されてい …

2024年9月8日 /
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書評「40歳の壁をスルッと越える人生戦略」心の言語化で臨むキャリアデザイン。

「40歳の壁」をスルッと越える人生戦略 [ 尾石 晴 ] 私もまさに40歳の壁ならぬ”40代”の壁にぶち当たり中なのですが、 この壁って、なかなか言語化が難しい。 なんとなく違和感がある、なんとなく心身のバランスがとれな …

2024年9月1日 /
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書評「トビウオが飛ぶとき 『舞い上がれ!』アンソロジー」 歌に触れて改めて人物像に親しむ。

トビウオが飛ぶとき 「舞いあがれ!」アンソロジー [ 桑原 亮子 ] NHKの朝ドラ「虎に翼」が話題ですよね。 私の周囲でもけっこう話題に上ることが多く、 個人的にはもしかしたら「あまちゃん」以来の話題性かも。 ただ、実 …

2024年8月27日 /
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書評「シティポップ短編集」 オムニバス盤みたいな感覚で。

シティポップが流行ってるという話はちょこちょこ聞きますよね。 私にとっては大瀧詠一さんのイメージが強いですね。 あとは、山下達郎さんに大貫妙子さんとか。 なかなか難しい括りで、アンチシティポップの姿勢で名作を生みだした佐 …

2024年8月18日 /
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