• 四十代夫婦が綴る書評と雑記

新着情報

書評「幼なじみ」 数十分で味わう歪で品のある想い。

【中古】幼なじみ/岩波書店/佐藤正午(単行本) 花のようなひと (岩波現代文庫 文芸290) [ 佐藤 正午 ] 私が読んだ岩波書店CoffeeBooks版の「幼なじみ」はなかなか書店で見かけないかもしれません。 文庫版 …

2024年4月17日 /
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書評「稚心を去る」 言語化に優れた読書家監督。

稚心を去る 一流とそれ以外の差はどこにあるのか [ 栗山 英樹 ] もう一年以上前なのに未だにWBC優勝を思い出すと、胸が熱くなりますよね。 侍ジャパンを率いた栗山英樹監督はきっと途轍もない重圧を背負っていたことでしょう …

2024年4月13日 /
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書評「街とその不確かな壁」 村上春樹からしばし離れていた方に

街とその不確かな壁 [ 村上 春樹 ] リアルタイムで新作を待ち遠しく感じ、出版されれば即座に読むことが出来る、 そういう作家の存在は自分の中で大切にしたいと思っています。 どう足掻いても夏目漱石や芥川龍之介の新作を読む …

2024年4月9日 /
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書評「あなたのための短歌集」 真摯で誠実なオーダーメイド

あなたのための短歌集 [ 木下龍也 ] 誰かから送られたお題に対し、その誰かのためだけに短歌を作る。 オーダーメイドのような試みを、その誰かの許しを得て100首、読むことが出来る一冊。 自分に置き換えて感じ取れるお題、ご …

2024年4月2日 /
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書評「まず、ちゃんと聴く」 部下との面談に悩む上司に。

まず、ちゃんと聴く。 [ 櫻井 将 ] タイトルにある「まず」と「ちゃんと」の意味を感じ取ることが出来る本。 万人におすすめの内容かというと、やや難しい部分もあり、頷きづらい感もあります。 しかし、この本を必要とする人は …

2024年3月27日 /
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書評「老人ホームで死ぬほどモテたい」 意表を突く動揺と感動。

老人ホームで死ぬほどモテたい (新鋭短歌シリーズ 59) [ 上坂あゆ美 ] SNS等でよく目にする機会があった上阪あゆ美さんの歌集。 インパクトのあるタイトルが記憶に強く残っていて、手に取りました。 冷めた心や眼差し、 …

2024年3月23日 /
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書評「おしごとそうだんセンター」 まさに大人にも子供にも

おしごとそうだんセンター [ ヨシタケ シンスケ ] ヨシタケシンスケさんのかわいい絵に惹かれて手に取った本ですが、 これが素晴らしかった! わけあって地球に降り立った宇宙人に、おしごとそうだんセンターのおねえさんが 色 …

2024年3月16日 /
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書評「スモールトーク」 気持ちの表現に惹かれる

スモールトーク (角川文庫) [ 絲山 秋子 ] この小説における絲山秋子の、留まろうとする気持ちと流される気持ちの表現がすごく良いんです。 意地や矜持、直感や理屈、色んなものが混ざり合って、心も体も動き、言葉は選ばれる …

2024年3月10日 /
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書評「怪物園」 グロテスクでかわいいという感覚

怪物園 (福音館の単行本) [ junaida ] 子供、特に男の子って、怪物や怪獣、妖怪等々、ちょっとグロテスクで恐いものがやけに好きですよね。 いや、鬼太郎やモンスターズ・インクが世代を超えて愛されているのを見ると、 …

2024年3月3日 /
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書評「黄金列車」 世界観の堅牢さ

黄金列車 (角川文庫) [ 佐藤 亜紀 ] 戦争という大きなもので見えなくなりがちだけど、 その内側や裏側では個々の意地や諦念、虚無感に使命感、執着、 挙げ切れないほどの感情が当然あります。 軍人も文官も市井の人々も。 …

2024年2月19日 /
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書評「引き出す力」 コミュニケーションに悩む人のヒントになり得る良書。

引き出す力 相手が思わず話してしまうひとつ上の「聞く力」 「プロ論」シリーズで知られる上阪徹さんの著書。 個人的にコミュニケーションや面談について考える機会が多かったため読んでみましたが、 時に実際に起きたことを交えて書 …

2024年2月4日 /
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書評「東京都同情塔」 文学は生成AIを内包する。

東京都同情塔 [ 九段 理江 ] 第170回芥川賞受賞作。 パラレルな未来の東京が舞台だけれども、 その東京は想像し得るものです。 ザハ・ハディドの設計した国立競技場が実際に建てられた景色。 きっと多くの方はあの完成予想 …

2024年1月26日 /
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