• 四十代夫婦が綴る書評と雑記
金本・阪神 猛虎復活の処方箋 (宝島社新書)

2023年から阪神タイガースの監督に岡田彰布さん就任。

今年は本当に阪神、強いですよね! これを書いている現在でマジック5。

2005年以来のリーグ優勝は秒読み段階です。

さて、この本はタイトルからもわかる通り、2017年、金本監督体制2年目を前に出版されたものです。

内容としては金本政権1年目を踏まえての苦言や提言が多いのですが、

その理由付けとして、岡田さん自身の体験談や見識が書かれているので、

優勝を成し遂げた先輩監督が感情論でぶちまけているような本ではありません。

岡田監督という人は、まぁ見た感じが恐いのと、言葉が足りなく感じることがあったり、

あえて言葉を足りなくしているような節もあったりで、

何となく恐くて感情的な人という印象を持っている野球ファンもいるかもしれません。

しかし、長年の阪神ファンである私からすると、

相当に理論や思考を巡らせて知性で動く監督というイメージがあります。

ジタバタせずに、選手との間に役割の共通認識を定めて、あとは勝つための準備と采配を行う。

2005年のリーグ優勝までの戦い方は正にそういった感じでしたね。

この本にはそういった岡田監督の考えがよく込められているように思います。

書かれてから数年を経た今、読むと、少し予想が外れているような箇所もあるのですが、

危惧していることがかなりの確率で当たってしまっているんですよね。

岡田監督が”ARE”という素晴らしい結果を出そうとしている今、阪神ファン、プロ野球ファンの方は、

読んでみてください。

金本政権のことを振り返るにも、岡田政権の強さの秘訣を知るにも適した本だと思います。

ちなみに私が記憶している、最初に大事にしていたプロ野球チップスのカードは岡田彰布選手のものでした。

当時は当たりが出ると、大きなカードが貰えて、それを岡田選手のものを選んで、

黄色い写真立てに入れて部屋に飾っていました。

懐かしいですね、今度実家に帰ったら探してみようかな。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です