ふと若い熱情みたいなものに触れたくなって、書店をぶらぶらしていて見つけた
山田かまち「17歳のポケット」の新装版。
きっと多くの方が学生の頃に何らかの形でその名くらいは目にしたことがあると思います。
久々に読むと、強い言葉の印象はそのままだったけれども、
存外、その裏に迷いや揺れのようなものは感じられて、
自分が年齢を重ねたこと、山田かまちはもう老いることはない、
という当たり前のことをひしひしと感じました。
若いころに触れた文学、映画、音楽に時を経て再び触れるというのは、
苦い思いもするけれども、昔と少し趣の異なる刺激をくれるものですね。
私にとっては言葉の印象が強かったかまちですが、
今改めてこの本を手に取ると、生きていて彼の作品を見てみたかったのは、
どちらかといえば絵画でした。
読んだことがある方も年齢を重ねて再読すると、この本の印象も、
彼に対する思いも変わっているかもしれません。
良かったら手に取ってみてください。