一億円のさようなら (徳間文庫) 文庫でも665頁もある白石一文の大作。 20年も連れ添った妻が34億円もの遺産を相続していたことを知った中年男性が主人公。 遺産はほぼ手つかずだが、そのうち2億円のみ株式に投資され、高騰 …
続きを読む推し、燃ゆ 宇佐美りんによる第164回芥川賞受賞作。 私の身の回りにも、”推し”という言葉を使う人は数名いて、 その対象は男性アイドルであることが多いです。 同僚や友人からその推しについての熱弁を聞くのは、 存外楽しいん …
続きを読む祐介・字慰 (文春文庫) ロックバンド、クリープハイプのボーカルである尾崎世界観の初小説。 「祐介」文庫化に際し、短編「字慰」も併録。 まず「祐介」は私小説風に書かれた作品で、尾崎世界観の本名が「祐介」であることは、 踏 …
続きを読む孤独を生きる (PHP新書) 昨今、現代人の「孤独」が大きな問題になっていると言われていますが 孤独は本来、人を成長させるのに必要な時間。 身近なところでは試験勉強がありますが、 偉大な業績を成し遂げた先人たちにも、 孤 …
続きを読むブラックボックス 砂川文次の芥川賞受賞作。 主人公のサクマは自転車に跨り、メッセンジャーとして生計をたてています。 同棲相手に苛つきながら、同じような一日を繰り返す日々ではありますが、 自分の仕事が年齢を重ねて体力が落ち …
続きを読むこんな日のきみには花が似合う 何だか高校生くらいの気持ちを思い出したくなって図書館のヤングコーナーをぶらぶら。 前から気になっていた著者名と、表紙の絵に惹かれ、借りてきました。 蒼井ブルーさんの文に、新井陽次郎さんの挿絵 …
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