リリアン [ 岸 政彦 ] 社会学者 岸政彦の小説。 こういう言い方は著者に対して失礼にあたるかもしれませんが、 どうして記しておきたいのはこの小説が学者の片手間なんて範疇にはないということ。 しっかりと純文学として面白 …
続きを読む海岸通り [ 坂崎 かおる ] 坂崎かおるによる芥川賞候補作。 読む前は限られた舞台設定で繰り広げられるのかと思っていましたが、 そこから小説は大きな広がりを示唆します。 文字通りに海を超えるようなものを感じさせながら、 …
続きを読むババヤガの夜 (河出文庫) [ 王谷 晶 ] ダガー賞受賞で話題になった王谷晶による小説。 次々と繰り出される暴力描写は、 スピード感があって、 だからこそ所々にある日常的な部分が 心地良いテンポを生みます。 ただし、当 …
続きを読む吉祥寺美術館で開催されている 「北田卓史展 想い出の空飛ぶタクシー」に行ってきました。 この美術館、コピス吉祥寺の上にあって、行きやすいし、鑑賞料金も良心的で好きなんですよ。 北田卓史さん、「車のいろは空のいろ」「チョコ …
続きを読むキトラ・ボックス (角川文庫) [ 池澤 夏樹 ] 「アトミック・ボックス」の続編にあたる。 とはいえ、「アトミック・ボックス」未読でも問題ないはず。 当の私がその状態だったし、この小説は単独でしっかり成立していていて、 …
続きを読む自動起床装置【電子書籍】[ 辺見庸 ] 1991年の芥川賞受賞作。 辺見庸の名前は知っていましたが、著作は恥ずかしながら読んでいませんでした。 ジャーナリストのイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。 この表題 …
続きを読むフルタイムライフ (河出文庫) [ 柴崎 友香 ] 柴崎友香さんの作品はけっこう読んでいるのですが、 これも面白いんですよね。 文庫版の表紙もかわいくて良いんですが、 この古本屋でもあまり見かけない単行本のデザインも素敵 …
続きを読むシャーロック・ホームズの凱旋 (単行本) [ 森見登美彦 ] ホームズがモリアーティ教授と友人同士で、 アイリーン・アドラーがライバル探偵で、住まいは寺町通221B? こんな風にその関係性と舞台の違和感を存分に楽しむには …
続きを読む虹ヶ原ホログラフ [ 浅野いにお(1980-) ] 浅野いにお初の長編連載作品。掲載誌はクイックジャパン。 この本を買ったのはもう19年も前。 その頃にはこの作者の作品にすごくハマっていて、ほとんどの単行本を発売してすぐ …
続きを読む先日、所要で町田に行った際に、 町田市民文学館ことばらんどへ立ち寄りました。 この文学館、小さめなスペースながら魅力的な展覧会が多く、時々、足を運んでいます。 で、今回は「絵本の森でフルーツ狩り展」。 正直なところ、かな …
続きを読むニセコ化するニッポン [ 谷頭 和希 ] 北海道出身としては、ニセコにおける外国化、富裕な外国人しか遊びようのない物価の高騰 というのはとても気がかりでした。 ニセコやその近郊に住む人々はもちろんのこと、 道民にとっても …
続きを読む求愛瞳孔反射 (河出文庫) [ 穂村 弘 ] 穂村弘の短歌やエッセイは面白く読んでいるですが、 この詩集はあまり好きではありませんでした。 なんだか露悪的な印象。 それが強がりや気概に見えれば可愛げに繋がるのでしょうが、 …
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