• 四十代夫婦が綴る書評と雑記

町田市民文学館ことばらんどにて、今日マチ子さんの展覧会がやっていると知り、行ってきました。

今日さんといえば代表作である『センネン画報』でその淡く綺麗で

かわいらしい絵を知っている方も多いとは思いますが、

コロナ禍から少し状況が変わり始めた今、この展覧会が行われることに意味を感じました。

「わたしの#stayhome日記」というのは、今日さんが2020年の緊急事態宣言以降に

SNS上で発表してきたイラストのシリーズ。

このシリーズの複製イラスト展示と、代表作『センネン画報』等の貴重な原画の展示、

大きく分けて二つのブロックがある展示です。

コロナ禍での日々について未だ消化し切れぬ思いがある人にも、今日マチ子さんのファンの方にも、

そして町田近辺に出かける予定がある方にも是非おすすめしたい。

なんたって観覧料が無料なんです。無料だからって、イラスト数点だけ、なんて規模ではありませんよ!

先述した通り、二つのブロックに分かれているうちの「わたしの#stayhome日記」側は撮影自由です。

緊急事態宣言以降、時系列に沿って並ぶ絵の数々は魅力的ですが、自分の身に起こったこと、

あるいは誰かの身に起こったことを思い出したりして、心がキュッと縮むような切なさを感じました。

シンプルで整然とした展示は、鑑賞する心持ちを邪魔しなくて良いですね。

こんな風に、その時期に起こったコロナ禍にまつわるニュースも添えられています。

これは「わたしの#stayhome日記」が書籍化された『Distance』等でも同じ構成。

写真はありませんが、『センネン画報』や『百人一首ノート』等の原画展示も素晴らしかったですよ。

今日さん愛用のカメラ等、ファンの方なら大喜びのアイテムも展示されていました。

JR町田駅から歩いて10分程度ですから、お買い物ついででも足を運んでみてください。

きっと心が動く時間が過ごせると思います。

会期は2023年6月25日までです。

ちなみに私は会場で『Distance』を購入しました。

続きの『Essential』『From Tokyo』も近いうちに購入しようと思います。


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