おじいさんと雌猫の穏やかな暮らしを描いた絵本。
翻訳は村上春樹。
かわいらしい表紙と、翻訳者の名前に惹かれて手に取ると、
内容がなんとも良い塩梅なんですよね。
劇的ではないけど小さな安らぎのあるストーリー、
温もりがありつつ場面を明確に補足する絵、
これらが実に程良く、品がある感じが好ましいんです。
役者あとがきで村上春樹も触れていますが、
おじいさんがテキサス・レンジャーズの野球帽を被ってるのが、
また良いんですよね。
地元球団の帽子、というのがこのおじいさんには本当に似合う。
ダルビッシュをはじめ、日本人選手も数多く所属したことがありますので、
日本でも割と馴染みのある球団ですよね。
阪神ファンの私としては伊良部や藤川球児が所属していた、という点でも馴染みがありますね。
私のように表紙に惹かれた方、訳者の名前で興味を持った方にも、
きっと好ましく受け入れられる絵本だと思います。