誰かから送られたお題に対し、その誰かのためだけに短歌を作る。
オーダーメイドのような試みを、その誰かの許しを得て100首、読むことが出来る一冊。
自分に置き換えて感じ取れるお題、ごく個人的な思いがこもったお題、
様々なオーダーに真摯に応えて生み出される短歌はその試みも含めて美しく感じました。
100首のあとに添えられたあとがきがすごく素敵だったので、
手に取られた方は是非、あとがきまで目を通して欲しいです。
そこにある真摯さや誠実さが、誰かを救ったり温めたのだと感じて、
この一冊の尊さをあとがきで再認識しました。
木下龍也さんの歌集を読むのはこれが初めてでしたが、
もしかしたら変化球からその世界観に触れたのかもしれません。
これから他の歌集を読むのが楽しみになる100首とあとがきでした。