君のクイズ [ 小川哲 ] 直木賞作家・小川哲によるクイズ番組を題材にしたミステリー。 問題が一文字も読み上げられていない中、答えることが可能なのか。 クイズ番組の決勝での魔法ともヤラせとも見えるゼロ文字押し。 敗れた主 …
図解 はじめて学ぶ みんなの政治 [ 浜崎絵梨 ] ここ数ヶ月、国内外での選挙関連のニュースに触れる度、 自分の政治に関する知識がいかに足りないかを思い知りました。 衆議院議員選挙と首相指名、アメリカ合衆国大統領選挙、兵 …
カーテンコール [ 筒井 康隆 ] 筒井康隆の最後の作品集になるとされている一冊。 作品に世相や老いに対する心情が滲んでいるように感じます。 元々、モチーフに社会批判を盛り込むことは多い作家だと思いますが、 掌編小説集と …
バンド論 [ 山口 一郎 ] それぞれ魅力あるバンドのボーカリストである5名がバンドや活動の動機等について語る内容。 バンド論とは銘打たれているが、そこだけに留まらず、音楽に対する思い、 バンドメンバーとの関係性、自身が …
東京 (その他) [ 上條 淳士 ] スタイリッシュで美しいイラストはもちろん魅力的。 漫画は原稿に近いようなベタの濃淡まで伝わる形で収められており、 じっとその技術とセンスに見入ってしまいます。 タイトル通り、この本で …
その世とこの世 [ 谷川 俊太郎 ] 往復書簡ではあるものの、二人の手紙はあまりトピックを強くは共有しない。 ブレイディみかこからのトピックに対し、谷川俊太郎が乗っからない感覚があります。 すれ違っていたり、ずれているの …
【中古】 盗作/伊藤たかみ(著者) 伊藤たかみの2003年出版の作品。今はちょっと手に入りづらいかもしれません。 ミリテリアスな小説だが、ミステリー小説ではないです。 主人公であるスランプ中の作家は、死んでしまった友人の …
黄金比の縁 [ 石田 夏穂 ] 設定やプロットだけでスタンディングオベーションを送りたくなるような 作品というのが、時々ありますよね。 私にとっては、この小説がまさにそれ。 プロセス部から放り出されて人事部に配属された主 …
なぜ働いていると本が読めなくなるのか【電子書籍】[ 三宅香帆 ] このタイトルから想像していた内容とは違う雰囲気に「おや?」と思うものの、 これがかなり面白かったです。 日本人の読書習慣と労働意識や労働時間を軸に、年代を …
栄光のバックホーム 横田慎太郎、永遠の背番号24 [ 中井 由梨子 ] いずれ阪神タイガースの主軸を担う存在と期待されるも、 闘病の末に惜しまれながら2023年にこの世を去った横田慎太郎。 この本はそんな横田選手の母から …
Blue [ 川野 芽生 ] 歌人でもある川野芽生による第170回芥川賞候補作。 この小説、物凄く感情を揺さぶられる作品でした。 題材や内容としても、構造としても惹き込まれました。 個人的には小説の中に物語が内包されてい …
「40歳の壁」をスルッと越える人生戦略 [ 尾石 晴 ] 私もまさに40歳の壁ならぬ”40代”の壁にぶち当たり中なのですが、 この壁って、なかなか言語化が難しい。 なんとなく違和感がある、なんとなく心身のバランスがとれな …