• 四十代夫婦が綴る書評と雑記
頭で走る盗塁論 駆け引きという名の心理戦 (朝日新書) [ 赤星憲広 ]

阪神ファンにとって、リードオフマンとして真っ先に名前が上がるのは赤星選手だと思います。

1985年を知る人にとっては真弓選手、最近でいえば近本選手、他にもたくさん候補はいますが、

私のような中年の阪神ファンにとって、赤星選手は特別な存在です。

俊足巧打の代表格みたいな選手でしたが、故障のために現役生活は9年で終えられました。

その9年、ずっと強烈な活躍を続けたので引退からしばらく経った今でもファンに愛されています。

私は、阪神ファンでもありガンダムファンでもありますので、

赤星という名前で足が速いってそりゃ大好きに決まってますよね。

そんな赤星選手が最大の武器としていた盗塁について語ったのが本書。

足が速いだけでは盗塁は増やせない。

勇気と、その勇気を出すための準備と情報が必要という話は、

これまで一野球ファンとして観戦する中で

ぼんやりと感じつつ言語化できていなかった部分の答えを聞いた感覚。

実際に足が速いはずなのに盗塁数が多くはない選手が何人も、頭に思い浮かびます。

赤星氏は盗塁数を増やすことが打撃成績を向上させることにも繋がると説きますが、

ここにも深く納得させられます。

盗塁と球界全体について見識が広がる一冊ですが、

捉え方次第で読者自身の仕事にも反映させ得る辺りもあるように感じました。

2026年シーズンの阪神タイガースは赤星選手の後継者、近本選手の故障離脱により、

なかなか波に乗り切れない戦いぶりです。

決して弱いわけでも戦績が悪いわけでもないんです。

でも、今ひとつ勢いが足りない。

やっぱりリードオフマンの存在って大きいよな、と思う今日この頃です。


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