先日、とある保養施設に行ったところ、
入館者向けの本棚に「ふたりはともだち」があって、懐かしくて手に取りました。
小学生の頃、国語の教科書にこの本に収められている「おてがみ」という短編が掲載されていたんですよね。
すごく印象に残っています。

この本、がまくんとかえるくんシリーズの一作目ですが、
「おてがみ」を合わせて、五つの短編が収められています。
概ね、微笑ましい心が少し温かくなる話なのですが、
「すいえい」という話だけはちょっと嫌いです。
なんだろう、恥じらいという感覚を小馬鹿にしているように読めて、
この短編だけは楽しめず、モヤモヤとしました。
それ以外の四編は好きなんですけどね。
ちゃんと読んだのは35年ぶりくらいになるのかな、
やっぱり記憶に残っているだけあって、
がまくんとかえるくん、二人の主人公はキャラクターがすごく立っています。
こういう人ね、こういうことを言いそうだね、というイメージがつきやすい。
だから短編を一つ、教科書に掲載しても子どもがストーリーに入り込みやすく、
それ故に授業展開もしやすく、教材として優れているんだと思うんですよね。
これがキャラクターを捉えづらいと、子どもの意識がストーリーから離れてしまう。
小学生が相手ではありませんが、教壇に立ったことがある身としては、
この作品の良い点をひしひしと感じます。
ちょっと「すいえい」だけは作者の意図がわかりませんでしたが、
それ以外は素直に面白く読めました。

