• 四十代夫婦が綴る書評と雑記
ふたりはともだち (ミセスこどもの本) [ アーノルド・ローベル ]

先日、とある保養施設に行ったところ、

入館者向けの本棚に「ふたりはともだち」があって、懐かしくて手に取りました。

小学生の頃、国語の教科書にこの本に収められている「おてがみ」という短編が掲載されていたんですよね。

すごく印象に残っています。

この本、がまくんとかえるくんシリーズの一作目ですが、

「おてがみ」を合わせて、五つの短編が収められています。

概ね、微笑ましい心が少し温かくなる話なのですが、

「すいえい」という話だけはちょっと嫌いです。

なんだろう、恥じらいという感覚を小馬鹿にしているように読めて、

この短編だけは楽しめず、モヤモヤとしました。

それ以外の四編は好きなんですけどね。

ちゃんと読んだのは35年ぶりくらいになるのかな、

やっぱり記憶に残っているだけあって、

がまくんとかえるくん、二人の主人公はキャラクターがすごく立っています。

こういう人ね、こういうことを言いそうだね、というイメージがつきやすい。

だから短編を一つ、教科書に掲載しても子どもがストーリーに入り込みやすく、

それ故に授業展開もしやすく、教材として優れているんだと思うんですよね。

これがキャラクターを捉えづらいと、子どもの意識がストーリーから離れてしまう。

小学生が相手ではありませんが、教壇に立ったことがある身としては、

この作品の良い点をひしひしと感じます。

ちょっと「すいえい」だけは作者の意図がわかりませんでしたが、

それ以外は素直に面白く読めました。


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